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パソコンが壊れたり盗難に遭う被害に対して7つの事前対策

今回は、以前書いた新型Macbook Proの記事に対して補足の意味合いで、パソコンが壊れることに対してのリスクヘッジや盗難対策について書こうと思います。

前提:以前書いた記事と普段のパソコンの使い方について

以前に新型Macbook Proについて書いた記事はこちらです。

up2me.hatenablog.com

上記の記事にもありますが、利用シーンによって、どういったパソコンを使うかや、どういったリスクヘッジをしておくかは変わってくる場合もあるので、普段私がどのようなことに対してパソコンを利用しているかをご紹介しておきます。

  • メール 50%
  • 動画の編集・エンコード 40%
  • デザイン 10%

仕事の割合は上記のような形で、プライベートではネットサーフィンや買い物ぐらいです。
ただ、利用シーンによらず、大枠においてはパソコンの破損対策や盗難対策がそこまで変わるようなこともないと思うので、参考にしていただける部分も多いかと思います。

パソコンの破損トラブルや盗難に対してのリスクヘッジ

実際、今私が行っているリスクヘッジをもとにご紹介していきます。

1.Dropboxでクラウド上にバックアップ

今はDropboxに限らず、クラウド上にデータを保管しておけるオンラインストレージサービスがたくさんあります。
Dropbox、Google ドライブ、Amazon Drive、Box、OneDriveが主だったところだと思いますが、私はオンラインストレージサービスが流行りだした頃に同期の早さを自分なりに比べて、その当時、一番早く同期ができていたDropboxを今も使い続けています。
最近のサービスにおいては、どこもそれなりに早く、特に比較などをしたことがないので、そういった比較をしている記事を参照すると良いかもしれません。
「クラウド スピード 比較」で検索をして見つけたサイトですが、良かったら参考にしてください。

blog.halpas.com

私の場合は、消えては困るファイルを勝手に同期してくれるDropboxのフォルダ内に置いておくようにしています。
また、都度、階層を辿ってフォルダを開くのは面倒なので「fenrir」というキーワード入力型ランチャーを使って必要なファイルやフォルダを呼び出すようにしています。

forest.watch.impress.co.jp

この組み合わせで普段の仕事のおいて不便に感じることはなく、また、意識しなくともバックアップが常に取れますし、バックアップのバージョン管理までしてもらえるので、間違えてファイルを上書きしてしまった場合でも、その前のバージョンのファイルを入手することも可能です。
また、万が一、パソコンが壊れたり、盗難に遭ってしまったとしても、オンラインストレージサービスにログインさえできれば、ファイルを失うことなく、かつ、同じ階層の状態で復活させることが可能です。

2.メールはGmailを経由させる

普段、多くの方々がGmailを使っていると思います。
Gmailをメインにブラウザやアプリで使っている方にとっては不要なお話ですが、OutlookやThunderbird、Becky!などのメーラーをお使いの場合には、Gmailを経由させると便利かもしれません。
Gmailを経由させることのメリットは、

  • Gmailアカウントにバックアップが取れる
  • 高性能なGmailフィルタが使える
  • 柔軟にメールの検索ができる
  • 出先でも別のパソコンでも簡単にメールの確認ができる

ことです。

私のおすすめとしては、Gmailの設定ページの「アカウントとインポート」からメールアドレスを追加して、その後、そのGmailのアドレスを受信する形でメーラーに設定をする方法です。
こうすることで、Gmailアカウントを常に経由してくるので、バックアップは自然に取れますし、迷惑メールなども弾いた状態で受信ができます。
また、複合キーワードでメールを探したい場合や、何か複雑なシチュエーションでのメール探しにおいて、Googleの検索技術がそのまま使えるので、これも便利です。
あとは、自分のパソコン環境に限らず、スマホであったり、別環境からでも簡単にメールのチェックや返信などが可能です。

難点としては、

  • まれに迷惑メールに必要なメールが振り分けられる
  • 15GBという容量制限がある

ことぐらいですが、最近のフィルタの精度は上がっていて、あまり誤認されることはないですし、誤認されたとしても一度設定をしてしまえば迷惑メールとしてみなされることはなくなります。
また、容量制限においても、重いファイルは一般的に添付されることはないので、気にするほど小さな容量ではないと思います。
万が一、容量で詰まってしまうようであれば、こちらの記事のように容量の大きい添付ファイルをまとめて削除する方法を試すと良いかもしれません。

enjoy.sso.biglobe.ne.jp

3.1Passwordでパスワードを一元管理

今の世の中では、みなさん数え切れないぐらいサービスのアカウントをお持ちだと思います。
私も今までどのサービスに登録をしたか覚えきれないぐらい登録をしていると思います。
ログイン情報はなるべくパスワードを変えた方が良いとわかりつつも、ついつい覚えられる範囲のものにまとめてしまいがちですよね。
ただ、最近は定期的にパスワードの変更を強制されたりもするので、パスワードを覚えておくのは至難の業です。

そういった時に便利なのが、1Passwordです。
このソフトはパスワードを管理してくれるソフトで、ログイン情報を記載後に保存をするか、ログイン後に出てくるポップアップでその情報を保存しておいてくれます。
また、もし万が一、フィッシング詐欺のような似たようなサイトに飛ばされて気づかずにログインをしようとすれば、登録してあるURLとは違う旨を知らせてくれるので、セキュリティ面からも安心できます。
もっとも、そういったサイトであれば、基本的にはセキュリティソフトが遮断してくれると思いますが。

また、この1Passwordは暗号化した設定ファイルをDropboxなどに保存しておくことができるので、パソコン環境が変わってもすぐに対応することが可能です。

1password.com

4.各サービスが提供する2段階認証の設定

これは提供されている各サービスにもよりますが、2段階認証といって、普段とは違う環境からログインをする場合に、登録してある電話番号やメールアドレス、アプリに認証コードが送られ、その認証を行わないとログインができない仕組みです。
Googleのアカウントはもちろん、銀行系のサービスなどでもこの2段階認証はよく使われています。

盗難に遭ってしまった場合や不正ログインをされそうになった場合に2段階認証になっていれば、ログインをされる心配がなく、それらの被害を食い止めることができます。

5.セキュリティソフトの盗難対策

なかなかないとは思いますが、万が一、盗難されてしまった時の対策として、セキュリティソフトに付属していることもある、盗難対策をご紹介します。 私が普段使っているセキュリティソフトはESETというソフトです。
非常に動作が軽く、それでいて、ちゃんとパソコンを守ってくれます。
市販のセキュリティソフトはどれもそれなりの性能だと思うので、どれを選ぶかは各自の好みだと思いますが、私がESETで気に入っている1つの機能が「アンチセフト」です。

この機能を有効にしておくことで、

  • 地図上での追跡
  • パソコンの組み込みカメラで写真の撮影
  • 囮アカウントにて利用されている画面のスクリーンショットの送信
  • 盗難者が利用中に画面にメッセージの表示

が可能となります。
iPhoneで例えるのであれば、iPhoneを探すアプリのようなことができる機能ですね。

ESET ファミリーだと5台分を3年間使えて、セール時には4,000円を切る金額なので、気軽に試せる価格かと思います。

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6.定期的なバックアップ

非常に誰でも知っているお話で恐縮ですが、普段からバックアップを取っておくことは簡単にできることですし、とても有効です。
もちろん、バックアップを取った外付けHDDが壊れてしまうようなこともあるかもしれませんが、前述のようなストレージサービスを利用しながら、手元にバックアップも取っておけば怖いものなしだと思います!

ただ、こういったバックアップはわかっていてもなかなか腰が重くなるものですよね。
そういった場合には、自動バックアップソフトとNAS製品を利用して、無線LANルータ越しに定期的なバックアップを取っていくのも1つかもしれません。

私の場合は、普段から容量の大きいデータを取り扱うことが多く、常時、外付けHDDを使うような状況なので、3~6ヶ月ぐらいを目処に気づいた時に必要なファイルのみバックアップを取るようにしています。

7.定期的な買い替え

ある種、究極的なお話になってしまいますが、パソコンのクラッシュに対する最善策は定期的な買い替えだと思います。
最近のパソコンは低価格化と大容量化が進んでいるのでSDDのパソコンをお使いの方も多いと思いますが、SDDの場合、寿命は目安として5年と言われています。
まだ過去にパソコンが壊れるような事態になったことがないので、その寿命がどれぐらい確かなのかはわかりませんが、その寿命に関わらず、お仕事でパソコンを日々使うような方の場合、日々の技術革新もありますし、飛躍的に伸びていくスペックも考慮すると、数年でパソコンを買い替えていくことが一番効率的かもしれません。

結局、クラッシュする前に買い替えができれば、慌ててデータを復元させるようなことも必要はないわけです。
また、たとえば、先日の新型Macbook Proの発表のような、各自が興味を持っている新製品の発表をきっかけに製品を乗り換えていくことは、ワクワクすることだと思いますし、それが仕事にも反映されればパフォーマンスは良くなり、パソコンの値段なんかすぐに回収できてしまうような結果に至るかもしれません。

もちろん、経済的な面との相談にはなってくると思いますが、特に仕事において使うものであれば、2年のサイクルで買い換えるとして、それが10万でも30万でもあまり大差はなく、確実に回収できる微細な金額だと思います。


万が一のことを考えて、事前に対策さえしておけば、いざ何かが起きたとしても慌てることもなく、失うデータもなく対応ができるはずです。
余裕のある時に納得のいく対策をしておきたいものですね。

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18/12/22追記:記事全体を更新しました

見た目の調整やリンク先の見直しを行いました。