子供をお風呂から出して体を拭く時にバスマットの上にバスタオルを敷いて、そこに寝かせるんですが、ある時ふと、バスマットって衛生的なのかな?と疑問に思い、バスマットについて調べ始めました。
以前からよく見聞きしていた珪藻土(けいそうど)の足拭きバスマットを一旦購入しましたが、珪藻土のリスクも加味して、すのこ型のバスマットに更に買い換えることで落ち着いたのでその変遷も含めてご紹介しようと思います。
前提:珪藻土(けいそうど)って何?
まず、珪藻土についてです。
Wikipediaによると、
藻類の一種である珪藻の殻の化石よりなる堆積物(堆積岩)である。ダイアトマイトともいう。
珪藻が海や湖沼などで大量に増殖し死滅すると、その死骸は水底に沈殿する。死骸の中の有機物の部分は徐々に分解されていき、最終的には二酸化ケイ素を主成分とする殻のみが残る。このようにしてできた珪藻の化石からなる岩石が珪藻土である。
珪藻土は水分や油分を大量に保持することができる。
とのことです。
別名がダイアトマイトらしいですけど、ダイナマイトみたいな名前ですね。
ただ、片や吸収、片や爆発・発散なので正反対ですが。
ちなみに、猫を飼っている方なら、固まるタイプの猫砂を使っていることもあると思います。
一瞬で猫のおしっこがボール状に固まりますが、あれは珪藻土によるものが多いようです。
珪藻土バスマットのデメリット
私は何か買い物をする際にメリットよりもデメリットを主に見ていきますが、この珪藻土の足拭きバスマットに関しても、購入前にいくつか使用する際のデメリットがあったのでご紹介します。
1.割れやすく欠けやすい
珪藻土バスマットを触って私が思ったこととしては、ざらついた瓦みたいな印象でした。
買ってすぐにすのこ型のバスマットに替えたこともあって、割れるほど使い込んではいませんが、欠けやすかったり、割れやすかったりする素材だと思います。
届いたものは欠けている箇所や傷がついている箇所があったので(そういうことを承知で買っていますが)、実際使っていけばそこまでの耐久性はなかったようにも思います。
こちらが実際に傷が付いていた部分です。
こちらが欠けていた部分。
2.固くて冷たい
前述の通り、私の印象としては、ざらついた瓦なので、一般的なバスマットみたいな柔らかさは一切ないですし、触ってみるとひんやり冷たい感じです。
子供を乗せる時はタオルを敷いて包む感じで体を拭くのであまり気にしてはいませんでしたが、実際に直接乗ったりすると冬場はちょっと寒く感じるかもしれません。
また、角は丸く加工してあるものの、子供の体や頭が縁にかかるような時には多少痛く感じるかなぁとも思いました。
3.粉が若干気になる
これも商品によるのかもしれませんが、表面はザラザラとしており、手で擦ると若干手が粉っぽくなります。
何かが舞うとか、削れてしょうがないみたいなことはないですが、若干その粉が気になるなぁと思っていました。
ただ、そこまで出るわけでもないですし、水場で使うわけなので舞うことは少なく、あまり気にしなくても良いような気もしました。
珪藻土バスマットからすのこ型バスマットに買い替えた理由
珪藻土バスマットを買ってから1週間もしないうちにすのこ型バスマットに変更したんですが、その理由がいくつかあるのでご紹介させていただきます。
1.アスベスト混入の危険性
一番大きかったのは購入後にこちらの記事を拝見したからです。
記事の中や、引用されている記事内でも言及されていますが、要は、特に中国製の珪藻土バスマットについてはケイ酸カルシウム板(ケイカル板)という壁材を加工して作る物が多く、このケイカル板がアスベストを含んでいる可能性があり、その場合、発がん性があるというお話です。
もちろん、実際にアスベストが含まれているかどうかは一般消費者である私にはわかりません。
商品にはその記載は特にはないですし、私にわかることはその商品が中国製であったということだけです。
ただ、前述の通り、バスマットを一番最初に買い替えようとした動機は子供のためですし、日々、少しずつ蓄積するものは即座に症状として現れるものでもなく、逆に症状として出た時には手遅れであることを考えれば、我が家で珪藻土バスマットを使い続ける理由は特にはありませんでした。
その後、日本製の珪藻土バスマットを購入することも考えましたが、日本製であったとしても加工だけは日本で素材は中国ということもありますし、それ以前に日本製ならすべてが安心というわけでもないと思い、珪藻土バスマットは我が家では使わないことにしました。
あくまで我が家の判断であり、珪藻土バスマットがすべて悪いわけではないので、そこは誤解しないでください。
実際、吸水性は本当にすごかったですし、バスマットとして機能面はすごかったと思います!
2.猫の尿路結石や腎臓結石に繋がる可能性
これは固まるタイプの猫砂における話なので、直接的には関係ないと思いますが、猫を飼っている我が家としては尿路疾患に繋がるリスクは多少でも避けたいところで無視できませんでした。
固まる猫砂には要注意 | ペットフード、犬と猫の病気や健康コラム | ルシアン
焼成された珪藻土の場合は結晶質シリカを含んでおり、この場合は危険性が高まります。猫砂の多くは焼成された珪藻土を使っているため、この結晶質シリカを含んでいます。
この珪藻土の粉塵を吸い込むと、珪藻土塵肺という病気になる可能性があるといわれています。
肺の病気の危険性のほかにも懸念されることがあります。固まる猫砂を使っている猫たちには、「ストルバイト尿道結石」や「腎臓結石」が多いとされているのです。
実際に購入した珪藻土バスマットは多少なりともザラザラしており、手に粉が付くので、この影響が皆無とは言い切れません。
また、冷たいからなのか、匂いを付けたいからなのかはわかりませんが、珪藻土バスマットの上で猫がマタタビを与えられた時のようにゴロンゴロンすることが多いようです。
我が家の猫も時々、風呂場でゴロンゴロン体を擦り付けていることがあり、少し気になりました。
3.すのこ型バスマットとの出会い
上記を踏まえて、我が家では、
- 一般的なバスマットは衛生面で心配
- 珪藻土バスマットは健康面で心配
という考え方となり、そこを避けてバスマットを探すとかなり選択肢がなかったわけです。
一時期はバスマットを使わなければ良いんじゃないかって話までいったんですが、やはり必要という話になり、我が家に合うバスマット探しをしていました。
そんな時に出会ったのが、すのこ型バスマットです。
もともと我が家では「すのこ」が結構好まれていて、引っ越しの際も活用しています。
普段、布団の下にも、すのこをひいて通気性を確保していたりします。
すのこ型バスマットはそのまま使うと下が濡れてしまうので、上にバスタオルをかけて使うことになります。
この商品の良いところは、
- バスタオルを換えれば衛生的に使える
- 使わない時は折りたたんで乾かしたりしまっておける
- あまり段差がなく子供を上に寝かせて体を拭くのも安心
だと思います。
実際に買ってみて、触り心地も滑らかで嫌な感じはありませんでした。
すのこ型バスマットの開封レビュー
今回はたまたまAmazonには在庫がなく、楽天でも在庫確認となっていたので、ヨドバシドットコムを使ってみました。
到着したのがこちら。
緩衝材が敷き詰められていました。
緩衝材をどけるとこんな感じです。
パッケージを見る限りでは、一般的なバスマットの通気性を確保するためのものなんでしょうね。
裏面では、軽量設計・薄くてつまづかない安心設計・通気性・グリップ力・収納性について触れています。
今回は幅670mm×奥行500mm×高さ12mmの通常サイズを買っていますが、幅570mm×奥行410mm×高さ12mmのSサイズもあります。
通常サイズはペットボトルと比較するとこんな感じの大きさです。
裏には等間隔に滑り止めのゴムがあります。
サイドには大きめのゴムがあり、滑り止めとしてうまく機能してくれます。
立てるとこんな感じでしっかり止まってくれます。
すのこ型バスマットに行き着くまで紆余曲折ありましたが、前から気になっていた珪藻土バスマットも体験できましたし、もともとの衛生面の懸念も解消できたので私としては満足な結果になりました。
参考になれば幸いです。