第二子の妊娠から5ヶ月も過ぎ、安定期に入ったので、妻と息子と3人で戌の日参りに行ってきました。
安産祈願のために行ってきたのは、奈良県にある「子安山 帯解寺」です。
帯解寺は宮内庁御用達のお寺であり、皇太子妃雅子さま、秋篠宮紀子さまへもこちらの安産帯が献上されている由緒あるお寺です。
そして、日本最古の安産祈願のお寺でもあります。
戌の日参りは妊娠5ヶ月目に入った最初の戌の日に行くのが良いとされています。
第一子の時はそれに従って都内の水天宮で戌の日参りをしましたが、混雑ぶりがすごく、安産祈願のために妊婦である妻が疲弊するのは本末転倒なので、第二子の戌の日参りは人が少ない仏滅にお参りしてきました!
仏滅の戌の日参りって大丈夫なの!?と感じる人もいると思うので、そういった部分も含めつつ、帯解寺での安産祈願をご紹介しようと思います。
前提:仏滅(六曜)と仏教(お寺)と神道(神社)の関連性
戌の日参りは安産祈願をしに行くわけなので、お日柄を選びたくなるのは当然のことです。
ただ、仕事の都合との兼ね合いだったり、お日柄の良い戌の日の混雑ぶりだったりを加味すると、どうしても万全な日が選択できないこともあります。
しかし、よくよく考えてみると、はたして仏滅などのお日柄という概念「六曜」と「仏教」のお寺、「神道」の神社は関連するものでしょうか?
六曜と仏教の関係性
Wikipediaの六曜のページによると、
仏滅や友引という、仏事と関連のあるように見える言葉が多く使われているが、仏教との関係はない。仏事と関連のあるように見える言葉が多いのは当て字によるものである。占いを盲信して本質がおろそかになればかえって悪い結果になるとして、仏教では占いを否定している。また、日本仏教の宗派の一つである浄土真宗では親鸞が「日の吉凶を選ぶことはよくない」と和讃で説いたため、迷信、俗信一般を否定しており、特にタブーとされている。仏教においては本質的に因果関係によって物事が決まり、六曜が直接原因として物事を左右することはない。
とされています。
要は六曜の言葉が仏教と関係してそうだけど関係ないよってことですね。
六曜と神道の関係性
出雲大社の系列である出雲大社紫野教会によると、
神社に熱心にお参りされる方ほど、六曜(六輝)を気にされるようで、実際仏滅の日はご祈願に来る人がめっきり少なくなります。そのため、神社も六曜の影響を受けざるを得ないのですが、実は神道と六曜はほとんど何の関係もないと言っても過言ではありません。
非常にわかりやすいですね。
さらに六曜については、
日の吉凶を見るものは六曜だけでなく、七曜、十二直(中段)、二十八宿などたくさんあります。これらはすべて中国から来た陰陽五行説に基づいて出来てきたもので、二十八宿などは非常にその理論が反映されていますが、六曜が一番いい加減なものです。
とのことですし、お日柄を気にせずに参拝する気になるようなこんなお話も。
気にするなと言われても気にするのが人間です。説明されると、理屈ではわかるのですが、それでもやはり気になります。
そこで私は常に「出雲さんの信仰を持つ人は、大国主大神さまに守られていますので、六曜を気にしなくても構いません」とお話ししています。この日は凶だとか、そういう心配にあまり囚われず、大神さまの御守護を得て楽しい毎日をお過ごしになるのがよいかと思います。
仏滅の戌の日参りは妊婦に優しい
私も調べるまで知りませんでしたが、意外と仏滅などの六曜という概念自体、そんなに気にするものでもないようですし、仏教に属するお寺や神道に属する神社との関連性も実はないということがわかりました。
そう考えると、もし戌の日が仏滅だった場合には、人がほとんどいない中でお参りがスムーズにできるのでラッキーですし、妊婦さんにもお腹の子にも負担を掛けない優しい戌の日参りになります!
もちろん、考え方は人それぞれですので、お日柄が悪いとモヤモヤするのであれば、お日柄を優先させた方が良いと思います。
あくまで安産祈願なので、それで不安を抱えたり、ストレスを感じてしまうのもまた本末転倒です。
宮内庁御用達の帯解寺へ仏滅に安産祈願
我が家はちょうど奈良にいて時間を持て余していたのもあり、安産祈願に行く先を探していました。
「宮内庁御用達」「日本最古の安産祈願」に興味を持ったところもあり、子安山 帯解寺に決めました!
帯解寺の最寄り駅「帯解駅」は無人駅でとても趣きがあります。
無人駅でもSuicaは使えて驚きました。
駅を出て正面に地図があります。
下の赤丸が帯解駅、上の赤丸が帯解寺です。
地図を見るまでもなく、駅を出て左手方向に進むと看板がありますし、近いので迷うことなく辿り着けます。
普段だと混み合うようですが、仏滅なので私たちより前にもう1組いるのみでした。
帯解寺の本尊子安地蔵菩薩は国の重要文化財に指定されています。
お寺に着いたら、住所・氏名などを記入して、ご祈祷の申し込みをします。
ご祈祷料はお守りと御札をあわせて1万円です。
安産祈願では、腹帯に御朱印を押してもらえます。
帯解寺には10種類の腹帯が用意されています。
サンプルとして実物が置いてあるので、実際にものを見て選ぶことができます。
妻と相談の上で、我が家は「すずか」という腹帯を購入しました。
商品情報:犬印本舗
息子の時は都内の水天宮に行き、さらしをいただきましたが、さらしが活用されることはなかったので今回は避けました。
また、トコちゃんベルト2を持っているため、コルセット的なものも避けました。
商品情報:(有)青葉
「すずか」は夜寝る時に腹巻きのように使えそうだということで選びました。
購入できる10種の腹帯は市販されているものも多いので、事前にレビューなどを見て合ったものを探しておくと良いかもしれません。
- さらしの岩田帯(お寺オリジナル・皇室献上品)
- たんじょう2(犬印本舗)
- すずか(犬印本舗)
- ながーく使えるマタニティベルト(犬印本舗)
- コルセット(お寺オリジナル)
- めばえ(犬印本舗)
- はるか(犬印本舗)
- しあわせ(犬印本舗)
- ベルト調節1分丈産前ガードル(犬印本舗)
- チャーム(犬印本舗)
持ち込みも2本までOKとのことなので、事前に買って持ち込むのも良いかもしれません。
申し込みをしてから5分ぐらい待ちました。
待っている間は息子とお寺を散策したり、
掲載されていた皇室の記事を眺めたりしていました。
名前が呼ばれたら、まずお線香をあげます。
本堂に入って左手すぐにある像には安産祈願のメッセージが書かれたスタイがかけられていました。
右手側に進むと控室のようなお部屋があり、とても暖かくされていました。
このさらに奥の間にご本尊があり、ご祈祷を受けます。
ちなみに、冬であればその部屋は非常に冷えますし、混み合う時だと名前の読み上げなども含めてご祈祷で30分かかるようなので、防寒具はしっかりと用意しておきましょう。
私たちは5分ぐらいで終わり、最奥のご本尊にも対面させてもらって、控室のお部屋に戻って説明を受けました。
説明時には「心得」という紙が渡されます。
説明される項目が多くて若干混乱したり、焦ったりするかもしれませんが、基本的にはすべて心得に書いてあるので、安心して聞いていれば大丈夫です。
渡されるものは、まず、安産お守り。
そして、御札。
砂糖菓子である供物。
御朱印を押してもらった腹帯。
あと、カフェイン0のミルクティーをいただきました。
大人用の粉ミルクかミルクティーのどちらかを選択できます。
帯解寺の対応として驚きだったのは、心得にも記載があるように、出産月前にわざわざ葉書でご連絡がいただけるというお話です。
内容としては、また祈祷しに来てねというお話みたいですが、個別にこういった対応ができるのはすごいです。
お寺に着いてからご祈祷を受けて帰るまで約30分でした。
ただ、帰る時に目の前で乗りたい電車が行ってしまったため、無人駅で30分の電車待ちとなりました。
1時間に2本しか電車がないので、無理のない範囲で電車の時間に合わせた行動を取ると効率的です。
30分待つのは暇でしたが、ちょうど息子が電車好きなのもありますし、無人駅でのんびり過ごすこともなかなかないので、これはこれで良い体験だったかなと思います。
仏滅の戌の日参りは気になる人には気になると思いますが、お日柄ではなく、仏教や神道に祈願をしに行くことを目的に考えるのであれば、混雑もなくゆっくり安産祈願ができますし、妊婦さんにも優しいです。
何を優先させたいかを考えて、安心して出産に臨める戌の日参りにしたいですね。
商品情報:犬印本舗
商品情報:(有)青葉