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爬虫類と共に紡がれる不思議な青春ラブコメ『つるつるとザラザラの間』【漫画レビュー】

最近、子供にミルクをあげながらマンガを読むことが多くなったので、読んでみて面白かったマンガの紹介をしようと思います。

今回は爬虫類とラブコメという不思議な組み合わせの『つるつるとザラザラの間』です。

女の子との出会いがない、男子中学校に通う主人公・白根 環(しらね たまき)。
実家は『爬虫類・両生類専門ペットショップ』
それなのに、当の本人はヘビもカエルも生理的に苦手!
そんな環はある日、学園祭で出会った可憐な女の子・虻川さやとお付き合いすることになります。
爬虫類が大好きな彼女と、爬虫類が苦手な環の、爬虫類とともに進むちょっと不思議な青春ラブコメディです。

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積極的なリードは爬虫類愛ゆえ?

爬虫類ペットショップの手伝いをしている環の姿を、いつも見ていたという彼女。
「白根くん。わたくし虻川さやと、今度デートしてくれませんか?」
話した初日からこんなアプローチをされて、環は喜びつつも
「こんなうまい話あるはずない!!」
とビビり気味。
反射的にデートを断ってしまった代わりに、放課後一緒に帰る約束をします。

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なんとなくシンクロする爬虫類たちの神秘

この作品に欠かせない、爬虫類や両生類たち。
環に「気持ち悪い」と言われながらも、みんなどこか愛嬌のある表情で描かれています。
そして不思議なことに、爬虫類の存在が二人のちょうど良い距離をつないでくれています。
モノ言わぬこの生き物たちから悩み解決のヒントを感じ取ったりして、環も少しずつ成長していきます。

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彼女の家に招かれると、そこには…

出会いに飢えた環のクラスメイトに羨ましがられつつも、環は虻川さんを下の名前で呼ぶだけでも大苦戦!
それでも緩やかなペースで関係は進み、ある日、彼女の部屋に招かれることに♪
ちょっとした下心とともに虻川さんの部屋でドキドキして待つ環。 そこで紹介されたのは彼女のペット『ヒョウモントカゲモドキ』。
そして、綺麗なお姉さんと可愛い妹さん、とそれぞれの爬虫類ペットまで!
美人三姉妹に囲まれて
「どの子が一番かわいい?」
と選択を迫られるシーンも?

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もどかしいけど心地いい絶妙な距離感

ちょっと頼りなさげで不器用な環と、ちょっと天然でミステリアスな虻川さん。
二人の優しいやり取りとゆっくり進む恋の行方を見守っていたくなります。
彼らの絆を陰からつなぐ爬虫類たちも、密かな見所。
ヘビやカエルが苦手な人でも、この作品を読んでいくうちに、少し感じ方が変わってくるかもしれませんよ♪

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